トイレリフォームにおけるトイレの寸法の基本
- Admin
- 2018年9月7日
- 読了時間: 5分
トイレリフォームにおけるトイレの寸法の基本
StartFragment
毎日使っている家のトイレ。広いのか、狭いのか、普段はあまり意識することはないかもしれません。ただ、いざトイレリフォームを検討すると、このトイレの寸法は重要になります。「高いお金を払って新しいトイレを設置し、快適に使おうと思ったのに、今よりも狭くなって使い勝手が悪くなった…」となると、目も当てられません。トイレリフォームにおける意外な落とし穴、トイレと便器の寸法の基本を知り、快適なトイレ空間を実現しましょう。
一般的なトイレの寸法を知る
トイレの寸法は物件によってバラバラですが、一般的なサイズは「0.4坪」「0.5坪」「0.75坪」と言われています。0.4坪、0.5坪なら一般的で、0.75坪以上だとかなり広いトイレだといえます。まれに、トイレと洗面化粧台が同じ場所に設置されている家がありますが、その場合は、二つ合わせて、1坪程度の広さとなるようです。
0.4坪タイプ
TOTO、LIXIL(INAX)のメーカーカタログでは、0.4坪のトイレは、寸法78cm×123.5cmとなっておりますが、物件によって若干異なります。一般的な分譲マンションに多いトイレの広さです。
0.5坪タイプ
メーカーカタログでは、0.5坪のトイレは、寸法78cm×169cmとなっておりますが、物件によって若干異なります。戸建住宅に多いトイレの広さです。
0.75坪タイプ
メーカーカタログでは、0.75坪のトイレは、寸法123.5cm×169cmとなっておりますが、物件によって若干異なります。かなり空間に余裕のある広さです。
ちなみに、リフォーム会社や水道工務店では、横幅のことを間口(まぐち)と呼ぶ人もいます。明確な理由は分からないのですが、元々、建築用語として一間(いっけん)、二間(にけん)と土地や家の幅を表したことから、その名残ではないかと思います。ただ、「間口は78センチメートルです」と言われると、個人的には、若干違和感を感じてしまいます。
また、坪数ですが、これはあくまでトイレ寸法の目安に過ぎません。とりあえずは、「横幅」と「奥行」を測ればOKです(可能であれば高さも)。坪数を計算する必要はありません。
自宅のトイレの室内寸法を測ってみよう
それでは、自宅のトイレの寸法を、実際に測ってみましょう。必要なのは、巻尺(メジャー)、ペン、メモ用紙の3つだけです。
トイレの横幅と奥行きを測ります。可能であれば、高さも図ります(無理のない範囲で。。)
自宅のトイレの寸法を測ってみました。"
自分で測るのは少し面倒かもしれませんが、メーカーのショールームで商品選びの相談をする時に、トイレの寸法や給排水の位置、写真などがあると、より具体的にアドバイスしてくれますのでおすすめです。(もちろん、最終的にはリフォーム会社や水道工務店に、現地見積りの時にしっかりと測ってもらいましょう)
ちなみに、自宅(マンション)のトイレの寸法を測ってみた所、80cm×126cmで、0.4坪タイプでした!
最新トイレを設置する上での必要最小寸法
便器の設置にあたり、商品ごとに、トイレの必要最小寸法というものが定められています。メーカーや商品によって少し異なりますので、商品選びや現地見積りの際に、メーカーショールームやリフォーム会社、水道工務店に確認してみてください。快適に使うためにも、万が一の故障の際のメンテナンスにも重要なことなのですが、リフォーム会社の営業や職人の中で、この寸法について意識している人がそれ程多くありません。こちらから言わないとスルーされることもあります。
トイレの横幅は、70~75cm。できれば80cm以上が理想。
トイレの横幅の必要最小寸法は、メーカーカタログに記載されています。LIXIL(INAX)のサティス・アメージュZで70cm以上、パナソニックのアラウーノで75cm以上です。TOTOは、タンクレストイレのネオレストの場合、脱臭フィルターのお手入れやメンテナンス作業のために、左右とも15cm以上空けるように推奨しています。また、トイレ室内の暖房機能を搭載しているタンクレストイレの場合、トイレの側面から温風が出ますので、横の壁とトイレを15cm以上開けないと、温風で壁紙の色が変わってしまう可能性もあります。
各社の推奨寸法を踏まえると、便器・トイレ本体から最低でも左右それぞれ15cm以上空けることになります。便器・タンク本体の横幅はおおよそ40cm前後が多いので、トイレ室内の横幅は最低でも70~75cm前後、できれば80cm以上が理想です。
トイレの奥行は、便器の奥行(長さ)+40cm以上。できれば+50cm以上が理想。
トイレの奥行の必要最小寸法について、カタログで分かりやすく明記しているのはLIXIL(INAX)です。LIXIL(INAX)は、便座先端から壁やドアまでの距離を、最低40cm以上確保するように推奨しています。
TOTOは、オート便器洗浄やオート便ふた開閉機能を搭載したトイレやウォシュレットについては、便座先端から最低30cm以上確保するように推奨しています。人体検知センサーの検知範囲内に壁やドアがあると、誤動作する可能性があるためです。
実際に、自宅のトイレで測ってみましょう。
"自宅のトイレの便器先端からの奥行寸法(余裕)を測ったら、約48cmでした。" width="300" height="224" />
自宅のトイレの奥行寸法は、トイレ本体+48cmでした。便器に座ると、前の壁との距離がかなり近く感じるのですが、意外と余裕があることが分かりました。
そもそも使い勝手を考えると、TOTOの推奨する30cmでは厳しいかと思います。例えば私は、頭のてっぺんから胸のあたりまでが約40cmありますので、便座に腰掛けて前傾すると、頭が前方の壁にくっつきそうになります。そこまで前傾することはないにしても、40cmでは少し圧迫感を感じますので、50cm以上が理想と考えます。
タンクレストイレなら、狭い空間でもすっきり
タンクレストイレなら、タンクの高さが無くなるため、トイレ空間がすっきりします。また、LIXIL(INAX)のタンクレストイレ「サティスE」、「サティスS」であれば、前出寸法が65cmと、一般的なトイレよりも10cm程度コンパクトなため、前方に少し余裕ができます。
タンクレストイレについては、『タンクレストイレは買いか!?メリット・デメリットを比較』も参考にしてみてください。
EndFragment
最新記事
すべて表示TOTOトイレ(便器)の特徴と選び方 StartFragment TOTOトイレの主な特徴 機種選びに入る前に、まずはTOTOトイレの特徴を押さえておきましょう。尚、トイレメーカーの比較やランキングについては、『タンクレストイレは買いか!?メリット・デメリットを比較』にまと...
節水型トイレのメリット・デメリット StartFragment 昔の機種は大で流すのに8~13Lくらいの水を必要としましたが、最新の便器は4~6Lと、半分程度の水で流せます。水道代が安くなるのはうれしいですが、以前よりも少ない水で流すため、詰まりなどが少し心配です。...
トイレリフォームにおける壁紙・クロスの選び方 StartFragment 壁紙を変えるだけでも、明るくなったり、きれいになったり、おしゃれになったり、トイレ空間が様変わりします。古くなった便器を交換するだけでなく、せっかくの機会なので、内装リフォームも検討されてみてはいかが...
Kommentare