1.TOTOトイレの主な特徴
機種選びに入る前に、まずはTOTOトイレの特徴を押さえておきましょう。尚、トイレメーカーの比較やランキングについては、『タンクレストイレは買いか!?メリット・デメリットを比較』にまとめていますので、こちらも宜しければご覧ください。
1-1.トイレといえばTOTO。圧倒的なブランド力
学校やオフィス、公園、駅など、様々なトイレで見かける「TOTO」の青いロゴ。TOTOはトイレ市場でシェアNo.1であり、膨大な台数が設置されていることから、私たちは毎日どこかのトイレでTOTOのロゴを見かけては、「トイレ=TOTO」というブランド認知を無意識の内に行っているのだと思います。寺田心くんが起用されたタンクレストイレ「ネオレスト」のCMも大変話題になりました。TOTOのトイレにすれば間違いない、という考えの方も多く、メーカーの選択肢としては王道と言えます。
1-2.他社の追随を許さない、トイレまわりの数多くの特許技術
TOTOトイレには、数多くの特許を取得した機能が搭載されています。しかも、高価な上位機種だけでなく、全ラインナップに共通して搭載されている機能が多いこともポイントです。
<全ての機種に搭載されている特許技術(機能)>
セフィオンテクト、トルネード洗浄、クリーン樹脂、フチなし形状
<上位機種のみに搭載されている特許技術(機能)>
便器きれい、ノズルきれい、ワンダーウェーブ洗浄(おしり、おしりソフト、ビデ、ワイドビデ)、フチなしウォシュレット、ステップお掃除モード
特許を取得しているため、TOTO独自技術とはなりますが、さすがに競合他社も抜け目なく、似たような機能を開発し、製品に搭載してきています。他社がマネできず、TOTOの技術力の優位性が光る機能としては、セフィオンテクト、便器きれい、ノズルきれい、あたりが挙げられます。
1-3.便器表面を100万分の1mm単位で平滑にするセフィオンテクト
セフィオンテクトは、TOTOトイレの代表的な技術の一つです。陶器の表面を滑らかにする加工技術で、100万分の1mm単位で便器表面をツルツルにします。便器の表面が滑らかな程、汚れが引っかかりにくく、落ちやすくなるというメリットがあります。
LIXIL(INAX)のハイパーキラミックは1000分の1mm単位なので、便器表面の平滑さでは、圧倒的にセフィオンテクトが優れています。セフィオンテクトは陶器表面を極限まで滑らかにする「一点集中型」、ハイパーキラミックは平滑さ・抗菌性・表面硬度の合わせ技の「バランス型」です。パナソニックのアラウーノは、陶器ではなく、有機ガラス系新素材という特殊な樹脂で作られていて、こちらも平滑さ・抗菌性の合わせ技の「バランス型」と言えます。
関連情報:TOTOの便器防汚技術「セフィオンテクト」の実力は?
1-4.ノズル・ケース・便座に、撥水性の高いクリーン樹脂を採用
TOTOトイレのウォシュレットノズル、ノズルケース、便座には、撥水性の高いクリーン樹脂(防汚素材)が採用されています。目立たない所ですが、便座の裏だけでなく表にも防汚素材を採用(※)する姿勢が、好印象です。
(※)一部機種は、便座の裏側のみとなります。
1-5上位機種なら、「きれい除菌水」で便器とノズルを自動除菌。
タンクレストイレ「ネオレスト」や、ウォシュレット「アプリコット」などの上位機種には、使用後や、未使用時でも8時間毎に、便器とノズルを自動的に除菌してくれる「便器きれい」と「ノズルきれい」が搭載されています。水道水から、TOTO独自のきれい除菌水という除菌効果のある水を生成し、勝手に除菌してくれるので、お手入れの手間も軽減します。特許取得済で、他社もマネができていない要注目の機能です。
予算の関係で上位機種に手が届かない場合は、「プレミスト」を搭載したウォシュレット一体型トイレ「GG/GG-800」や、ウォシュレットS、ウォシュレットSBがオススメです。プレミストは水道水を使用するため除菌効果は無いのですが、トイレを使用する前に自動で便器ボウル表面に水道水のミストを吹きかけることで、汚れを付きにくくしてくれます。
関連情報:トイレ・便器を除菌!TOTOのきれい除菌水を徹底解説
1-6.トイレ室内の臭いを、自動でキレイにする機能も。
さらにネオレストの最上位グレード「AH2W」「RH2W」には、きれい除菌水を含ませた除菌水フィルターでトイレ室内の臭いを捕集する「においきれい」という機能も搭載されています。フィルターで捕集したニオイ成分は、1日に1回、きれい除菌水で自動的に洗浄・除菌されるため、空気清浄機のようなフィルターのメンテナンスも不要で、お手軽です。
1-7.便器のフチ裏が無い「フチなし形状」
TOTO特許技術の一つである「フチなし形状」は、フチ裏の洗浄穴が無く、フチ裏の清掃がしやすい形状となっています。昔のトイレはフチ裏の洗浄穴が汚れやすいのに、フチ裏に手が入れにくく掃除もしにくいですが、「フチなし形状」のトイレであればお掃除も楽になります。
※フチなしとありますが、実際にフチはあります。
1-8.タンクレストイレでも停電時に水を流せる安心設計
水を溜めるタンクが無いタンクレストイレは、停電時には、バケツに水を溜めて勢い良く流す、というのが一般的な対処でした。ネオレストは手動レバーを約30秒引っ張ると、手動でも水を流すことができるので、停電時でも安心です。
関連情報:タンクレストイレは買いか!?メリット・デメリットを比較
2.TOTOトイレ(便器)の選び方
2-4.『機能』でトイレを選ぶ
機能から機種を選ぶ方法もあります。ただ基本的には、機能が充実している機種ほど、価格も高めに設定されていますので、価格と機能を見比べながら検討することをオススメします。
2-4-1.洗浄水量(節水力)
TOTOトイレの洗浄水量は、次のいずれかとなります。
パターン1: 大3.8L / 小3.3L
パターン2: 大4.8L / 小3.6L
パターン1のトイレは、業界の中でもトップクラスの超節水トイレです。タンクレストイレの「ネオレストAH・RH・DH(床排水タイプのみ)」がパターン1の洗浄水量です。
それ以外の機種は全てパターン2となります。
男子小用時やお掃除の時などに、小洗浄の水量を▲0.2L削減する「eco小ボタン」や、立ち姿勢で小用している時に自動で洗浄水量をeco小にする「オートeco小」など、水資源・環境に優しい機能もあります。
節水性にこだわる方はネオレストがオススメです。
尚、パターン2の大4.8L、小3.6Lでも充分に節水力が高いので、洗浄水量(水道代)の差と、本体価格の差を比べたコストパフォーマンスだけでみると、パターン1は必ずしもお得にはなりません。
限りある水資源をムダに使わないという観点で、超節水トイレを選ぶ、という考え方もあります。
2-4-2.清潔機能
TOTOトイレを清潔機能で選ぶ時は、「きれい除菌水の有無」がポイントです。
このページの最初の方でも紹介していますが、きれい除菌水はTOTO独自の技術で、水道水から除菌効果のある水を生成します。他メーカーのトイレにはない、TOTOトイレを代表するコア技術で、このきれい除菌水を用いた機能は3つあります。
※ピュアレストQR、EX、MRは便器・タンクのセットで便座は別売りとなるため、組み合わせるウォシュレットにその機能が付いているかどうかで確認してください。
2-4-2-1.便器きれい
便器ボウルに自動できれい除菌水を吹きかけて、除菌・防汚する機能です。
便器きれいは、ネオレストAH/RH、レストパルF、レストパル、ウォシュレットアプリコットに搭載されています。※ネオレストDHには搭載されていません。
2-4-2-2.ノズルきれい
ウォシュレットのノズルをきれい除菌水で自動洗浄・除菌する機能です。
ノズルきれいは、便器きれいと同様、ネオレストAH/RH、レストパルF、レストパル、ウォシュレットアプリコットに搭載されています。また、ネオレストDHのDH2グレードにも搭載されています。
2-4-2-3.においきれい
きれい除菌水を含ませた除菌水フィルターでトイレ室内の臭いを捕集する機能です。
においきれいは、ネオレストAH2W/RH2Wのみに搭載されています。
尚、きれい除菌水(便器きれい)を搭載していない機種には、プレミストという機能が付いています。プレミストは、使用前に自動で便器に水のミストを吹きかけて、汚れを付きにくくする機能です。※除菌効果はありません。
プレミストは、ネオレストDH、GG、GG-800、ウォシュレットS、ウォシュレットSBに搭載されています。
2-4-3.清掃機能
TOTOトイレに標準搭載されている「フチなし形状」で、便器のフチ周りのお手入れがしやすいのですが、機種によっては、さらにお手入れがしやすい機能が搭載されています。
2-4-3-1.フチなしウォシュレット
TOTO特許技術のフチなしウォシュレットは、ウォシュレット(機能部)と便器のラインを一体化した形状にすることで、ウォシュレットのフチ裏を無くし、お手入れをしやすくしています。
フチなしウォシュレットは、ネオレストAH/RH、レストパルF、レストパル、ウォシュレットアプリコットに搭載されています。
2-4-3-2.ステップお掃除モード
こちらもTOTO特許技術で、掃除の順序に沿って水流を自動で調整してくれる機能です。最初に便器内に水が30秒流れるので、水が流れている間に便器内を掃除します。次に水が排水され、約30秒間水面が下がるので、その間に水たまり面を掃除します。最後に便器無内の水が排水されて元の水位に戻ります。
ステップお掃除モードは、ネオレストAH/RHに搭載されています。
2-4-4.節電機能
ウォシュレットや暖房便座を使う頻度が高いと、電気代も馬鹿になりません。節電機能が充実した機種は初期コスト(商品代金)は高いですが、ランニングコストの電気代を節約できます。
2-4-4-1.瞬間式か、貯湯式か
ウォシュレットの温水供給方式は、瞬間式、貯湯式のいずれかです。
瞬間式は貯湯タンクがなく、ヒーターで瞬間的に加熱して吐水するため、湯切れがなく、消費電力量も少なめです。ただし、上位機種にしか搭載されていないため、商品価格が高くなります。
瞬間式のTOTOトイレは、ネオレストAH/RH/DH、レストパルF、レストパル、ウォシュレットアプリコットです。
貯湯式は、貯湯タンクの中に温水を貯め、常に保温しておくため、お湯を使い切って湯切れが起きたり(水になります)、消費電力量も多めです。一方で、商品価格はお手頃です。
貯湯式のTOTOトイレは、GG、GG-800、ウォシュレットS、ウォシュレットSBです。
2-4-4-2.瞬間暖房便座
TOTOのトイレには、ウォシュレットの便座を瞬間的に暖める「瞬間暖房便座」という機能もあります。約6秒で、約26℃まで暖められるため、普段は低めの温度に設定しておくことで、節電効果が期待できます。
瞬間暖房便座は、ネオレストAH2W/RH2W、レストパルF(F3AWグレードのみ)、レストパル(F3AWグレードのみ)、ウォシュレットアプリコット(F3AW/F3Wグレードのみ)に搭載されています。
2-4-4-3.スーパーおまかせ節電
TOTOのトイレには、トイレの使用頻度を記憶して、使用が少ない時間帯は便座の温度を自動的に下げて節電する「おまかせ節電」という機能が標準搭載(※)されています。
(※)瞬間暖房便座を搭載した機種を除く
さらに節電効果が高い機能が「スーパーおまかせ節電」です。全く使用しない時間帯は、便座のヒーターを自動的に切って節電してくれます。
普段使用しない時間帯に使った場合でも、瞬間暖房便座を搭載した機種であれば約6秒で暖まります。そのため、瞬間暖房便座を搭載した機種には必ず、スーパーおまかせ節電が付いています。
スーパーおまかせ節電は、ネオレストAH/RH/DH、レストパルF、レストパル、ウォシュレットアプリコットに搭載されています。
2-4-5.快適機能
トイレをより便利に、快適に使うための機能です。必須の機能という訳ではないので、人によって好みが大きく分かれる所です。
2-4-5-1.リモコン便器洗浄/オート便器洗浄
リモコン便器洗浄は、リモコンのボタンで洗浄する機能です。またオート便器洗浄は、使用後に便器を自動洗浄してくれる機能です。
洗浄レバーの無い、ネオレストAH/RH/DH、GG、GG-800、レストパルF、レストパルには標準搭載されています。
また、組み合わせ便器(ピュアレストQR/EX/MR)の場合、別売りのウォシュレットに、ウォシュレットアプリコットのオートタイプ(末尾品番A)を選んだ場合は、リモコン便器洗浄/オート便器洗浄機能が使えます。
2-4-5-2.リモコン開閉/オート開閉
リモコン開閉は、リモコンのボタンで、便フタや便座を開閉することができる機能です。オート開閉は、便器に近づいたり離れると自動で便フタを開閉してくれる機能です。
リモコン開閉/オート開閉は、ネオレストAH/RH、GG(GG3グレードのみ)、GG-800(GG3-800グレードのみ)、レストパルF(F3AW、F3Aグレードのみ)、レストパル(F3AW、F3Aグレードのみ)、ウォシュレットアプリコット(F3AW、F3W、F3A、F3グレードのみ)に搭載されています。
2-4-5-3.温風乾燥
ウォシュレットを使用した後に、温風でおしりを乾かす機能です。
温風乾燥は、ネオレストAH/RH、ネオレストDH(DH2グレードのみ)、GG(GG3、GG2グレードのみ)、GG-800(GG3-800、GG2-800グレードのみ)、レストパルF(F3AW、F3A、F2Aグレードのみ)、レストパル(F3AW、F3A、F2Aグレードのみ)、ウォシュレットアプリコット(F3AW、F3W、F3A、F3、F2A、F2グレードのみ)、ウォシュレットS(S2A、S2グレードのみ)に搭載されています。
2-4-5-4.室内暖房
トイレの側面から温風が出て、トイレ室内を暖める、暖房機能です。
室内暖房は、ネオレストAH2W/RH2Wに搭載されています。
お気に入りのTOTOトイレ(便器)を見つけてください
トイレは安い買い物ではありませんし、一度設置すると10年20年と長く使用するものなので、焦らずじっくり、気に入った機種を見つけていただければと思います。
また、メーカーカタログやWebだけでは決めきれない、という方は、ぜひTOTOのショールームで実機をご覧になられることをオススメいたします。イメージが具体的・現実的になりますし、実機を見て触れることで、各機種の良し悪しや好みも明確になるかと思います。
トイレ リフォームのポイント「トイレのリフォームは便器を入れ替えるだけだから簡単」なんて勘違いをしている方はいませんか?
工事に手間がかかる水周りであるということを忘れないでください。毎日使う場所だからこそ、小さな失敗や選択ミスが大きな不満につながることもあるのです。限られたスペースを清潔で使いやすい「くつろぎの空間」にするためのポイントをご紹介していきましょう。
最新便器+内装一新で気分スッキリ!トイレのリフォームで多いのは、和式便器を洋式便器に変更する、古いタイプの洋式便器を新しいものに変更する事例です。また、床・壁・天井の張り替えや塗装、洗面所や収納スペース、手すりの設置など、内装を一新するケースも増えています。もちろんリフォームの内容によって、費用や工期が大きく変わってくるので、目的と予算を比べながら、工事内容を絞り込んでいきましょう。水周りのリフォーム全般に言えることですが、もともとあったトイレの場所から移動する場合は工事費用がかさみますのでご注意ください。洋式便器にも様々なタイプがある洋式便器も日々進化しています。暖房便座や温水洗浄などの機能面はもちろんですが、洗浄方法や溜水面(水が溜まる部分で、ここが大きいほど汚物が付着しにくいと言われます)が異なるなど、さまざまなタイプの便器があります。素材の多くは陶器ですが、水あかが付きにくいとされるアクリル樹脂をベースにした便器も登場していますし、掃除がしやすいように、汚れがたまりやすい便器のふちの形状を工夫しているものもあります。最近の便器はエコにも配慮されており、古い便器と比較してより少ない水でキレイに流せるものが増えているのもうれしい限りです。洋式便器は、その形状から、「タンクレス便器」、「タンク付便器」、「収納一体型便器」にわかれています。それぞれに特長がありますので、まずは便器選びから始めましょう。タンクレス便器水をためるタンクがないのでサイズが小さく、トイレをより広く使えます。ただし、手洗いが付いていないので、別途スペースを設ける必要があります。なお、一般的なタンクレス便器では、ある程度の水圧がなければうまく流すことができません。一戸建てでも水圧が低い場合や、マンションの高層階で水圧に不安がある場合は、水圧が低い環境でも設置できるタイプのタンクレス便器を選ぶようにしましょう。タンク付便器便器と水をためるタンクが一体となったタイプです。そのため、現場の水圧に関係なく設置できます。タンクに手洗いが付いているものもありますが、別途用意するなら、手洗いなしもあります。タンクレスと比べると外形寸法が大きいこと、タンクの下などにほこりや汚れがたまりやすいなどのデメリットもありますが、ローシルエットタイプならデッドスペースが少なくスッキリしたデザインです。収納一体型便器手洗いや収納などが一体になったタイプの便器です。オール・イン・ワンでトイレを作ることができます。掃除もしやすく、スッキリとコーディネートされた空間と、たっぷりの収納が特長です。最近の便器はとても多機能です。温水洗浄・温風乾燥・脱臭はいまや当たり前とも言えます。トイレに入ったら、自動的にフタが開き、脱臭、水を流す、フタを閉めるまでを自動でやってくれるものもあります。さらには、音楽や香りなど、至れり尽くせりの機能もあります。内装リフォームについて床や壁の張り替え、収納スペースや手すりなどの新設といった内装リフォーム時に気をつけたいのは、素材や色の統一感です。質感や色あいを統一しておくと、空間に広がりが出てきます。好みがわかれるところですが、室内に大きな鏡を設置しても、広がりを演出することができます。ほかにも内装リフォームのポイントをまとめてみましたので参考にしてみてください。手洗いが別にあれば来客が使いやすいトイレは家族だけでなく、来客が使うことも多い場所です。清潔であることはもちろんですが、おもてなしの心遣いも必要です。小さくても手洗いと鏡、小物が置けるスペースがあれば、グレードアップした感じも出ますし、洗面所としても使えます。掃除しやすい床材・壁材を選ぶトイレは常に清潔でなくてはなりません。掃除しやすい素材や形状のものを選ぶようにしましょう。特に床は汚れやすい場所です。床をフローリングにする場合は素材の品質や形状に気をつけてください。トイレの床は水だけでなく、掃除用の洗剤などが飛び散る可能性もあります。アンモニアに強く、表面が特殊なフィルムなどでコーティングされているものを選びましょう。フローリング以外ではクッションフロアシート、タイルも人気の素材です。光触媒を応用して、気になる臭いの原因となる雑菌の発生をおさえる、トイレ用のセラミックタイルも発売されています。壁材には人気の珪藻土も壁材には、壁紙やタイルなどを使うことが一般的ですが、最近は、調湿機能や消臭効果のある材料を壁に使うケースが増えています。こうした効果が期待できる、珪藻土や竹炭パウダーなどを含んだ壁紙も登場しています。また、壁全体に珪藻土を塗布すれば独特の質感が楽しめますし、消臭などの効果も期待できます。収納は使い勝手を意識するトイレ用品にはかさばるものが多く、少しでも効率よく収納スペースを確保したいものです。まずは、トイレットペーパーや衛生用品などを手に届く場所に置くことから考えてみてはいかがでしょうか。例えば、多くのトイレではトイレットペーパーホルダーが1つで、その周囲には何もないはずです。であれば、ホルダーを2つにして予備のペーパーも確保できれば、途中で紙が切れてもあわてることはなくなります。使い勝手を意識して、限られたスペースの有効活用を考えてみましょう。間接照明で演出するなら明るさをしっかりトイレに限らず照明の明るさは、人それぞれに好みがあります。雰囲気のいい間接照明を採用するリフォーム例も多くありますが、実用性も大事です。どの程度の明るさなのか、その明るさで問題がないのかをよく確認しましょう。関接照明だけでは「暗すぎて健康チェックができない」、「本が読めない」ということもあるかもしれません。バリアフリーリフォームも考える将来のために、高齢者や車椅子でも使いやすくするのがバリアフリーリフォームです。このポイントは、まずは段差をなくすこと。トイレ内はもちろんですが、廊下や通路とトイレの段差も解消しておきましょう。次にポイントとなるのはスペースの確保です。トイレに車椅子が入るスペースがない場合は広げる必要があります。あわせて、手すりや、緊急コールボタンも設置しましょう。扉も、万が一の時に開けやすいスライド式か外開きのものがベターです。DIYでできること便座だけの交換ならDIYで対応できそうです。何の機能も付いていない洋式便器の便座を、暖房機能や温水洗浄機能が付いた便座に取り替えることは、一般的な規格の便器であれば、それほど難しくありません。ただし、トイレの中にコンセントがなければ暖房や温水機能は使えません。また、洗浄機能を使うにはタンクにつながっている水の流れを便座にもつなげなくてはなりません。作業は、ホースの追加や付け替えだけですが、一度水の流れを止めなければならないので、元栓の開け閉めが必要になります。