耐用年数と家の将来を考えて塗料を選びましょう
- 山口 学
- 2016年8月4日
- 読了時間: 2分
塗料や塗る場所によって耐用年数は違ってくるという事が上の例で分かったかと思います。ここで塗料選びにおいてさらに注意していただきたい事があります。
例えば、「外壁塗装はやはりシリコン塗料で統一した方が良い」と業者さんが言ったとして、上記の一液マイルドシリコンとヤネフレッシュSiを選んだとします。家全体の塗料を統一するというのは基本ではあるのですが、この組み合わせの場合、ヤネフレッシュSiの耐用年数が、外壁塗料ほど長くありません(外壁は15年、屋根は8年)。つまり8年経った時点で、屋根だけ再度塗り直しを行う必要があるのです。その時、外壁はまだ塗り直す必要がないので、屋根だけのために足場を用意して塗る必要があります。そこに足場代分の無駄が発生します。家は全て一度に塗り直すのが一番コストが安いと言われているからです。
屋根の上に足場無しで乗れる陸屋根の場合は、上記組み合わせ(外壁、屋根ともにシリコン塗料)で問題ありませんが、屋根に載るのに足場を組む必要がある三角屋根の場合は、家全体で見て塗料の耐用年数をそろえましょう。ここでのおすすめは屋根の塗料を外壁の塗料よりもランクを上げるということです。例えば、外壁にシリコン塗料を使ったのであれば、屋根はフッ素塗料を使います。外壁塗装にウレタンを使用し、屋根にシリコンを使うという方法もあります。そうすることで、屋根と外壁の塗料が同時期に寿命が来て、次回の塗装の際に無駄が出なくて済むのです。
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