屋根は耐用年数が低い
- 山口 学
- 2016年8月3日
- 読了時間: 2分
塗装がどれくらい持つか、次の塗り替えはいつ頃か、を表す年数を耐用年数という場合があります(耐久年数、期待耐用年数などと言う場合もあります)。
屋根の耐用年数がシリコン6~8年、ウレタン5~7年ということで非常に短いです。外壁よりもずっと短いのは、屋根の方がより過酷な状況下にあるからです。毎日必ず紫外線が当たりますし、雨も屋根には絶対に当たります。屋根の塗料が外壁の塗料よりも衰えているということではありません。それ故、メーカーは屋根の耐用年数を低めに考えて表示しています。
外壁の耐用年数はシリコン10~15年、ウレタン7~10年ということで大きく違うので、価格差からシリコンを選択するというのは良い選択です。しかし、屋根に関しては、そこまで差がないので必ずしもシリコンがお得とは言いづらいです。
例えとして、エスケー化研の外壁用の塗料のクリーンマイルドシリーズで比較してみます。下の表をご覧ください。
塗料名耐用年数費用単価
一液マイルドウレタン8~10年1,600円/㎡
一液マイルドシリコン12~15年2,000円/㎡
一液マイルドシリーズのウレタン塗料と、シリコン塗料を比較しています。費用単価の違いは400円/㎡なのにも関わらず、耐用年数は4~5年も違います。総面積が100㎡だとすると40,000円プラスで支払うだけで5年も耐用年数が増えるのでシリコン塗料は非常に費用対効果が高いと言えます(もちろん塗料によって差はそれぞれあります)。
次に屋根の塗料をご覧ください。
塗料名耐用年数費用単価
ヤネフレッシュ5~7年3,150円/㎡
ヤネフレッシュSi6~8年3,450円/㎡
こちらの単価の違いは300円/㎡ですが、耐用年数が1年しか延びていません。これではシリコンを選んだとしても価格と耐用年数が割に合いません。屋根用の塗料に関して言えば、ウレタンとシリコンにあまり差はなく、「シリコンが間違いない」とは必ずしも言えません。
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